最低限のものでラズパイをセットアップする
ラズパイのインストール手順が簡単になっていて感動した。けれど、その後のセットアップにディスプレイやキーボードを用意したりと手間な記事を多くみかけるので、どうにか最小構成でインストールからセットアップまでを完結できないかと思い、記事を残すことにした。
PCとラズパイはハブにつないで終わり。基本的にSSHでログインして最低限の設定をして、VNC越しにMacbookからラズパイを操作するという流れ。外部ディスプレイなしでGUIで遊べる。
今回、以下のAnkerのハブとEthernetアダプターを使用した。
Anker PowerExpand Direct 7-in-2 USB-C PD メディア ハブwww.ankerjapan.com
Anker PowerExpand USB-C & 2.5Gbps イーサネットアダプタ | アダプタの製品情報 – Anker Japan公式サイト
このハブだけで、ラズパイの OS イメージを SD カードに書き込み、Type-Aの USB ポートからラズパイの充電ができる。ただ Ethernet は別に必要なので、アダプターを介してハブの Type-C ポートに接続するけど。ちょっと値段が高いので、ラズパイのためだけに買うのは悩むけど、Macbook の常備アイテムとしても有用なので、買って損はしないと思う。
インストール手順
まず、Macbookでラズパイのイメージ書き込み用ソフトをつかって、SDカードにイメージを書き込む。ここで書き込む前に、SSHを有効にしておくこと。ほかはデフォルトのままでOK。
ネットワーク設定
ラズパイからインターネットに出るためには、Mac側でインターネット共有が必要。下図のとおり、設定/共有画面を開き、「共有する接続経路」を WiFi に、「相手のコンピュータでのポート」を USB 10/100/1000 LAN にして、「インターネット共有」を選択。なお、USB 10/100/1000 LAN は今回使用したAnkerのEthernetアダプタの名前なので、違うものを使用した場合、適宜読み替えてほしい。
あと、Macbook側でDHCPをマニュアルで設定する。下図のように今回は 192.168.3.1 として、家のルーターのアドレスと被らないようにした。
これでラズパイはMacbookのWifiを介してインターネットに出られる。
VNCサーバーを起動
電源をいれたら数分待ってラズパイの起動を待つ。インストール時にSSHを有効にしているので、ラズパイが起動すればSSHサーバーが起動してログインできる状態になる。早速、ターミナルを開き以下のコマンドでSSHログインする。
$ssh pi@raspberrypi.local
もしログインできなければ、ネットワークの設定に問題があるので間違いがないか確認してほしい。
VNCでログインする前に、ラズパイのIPアドレスを ifconfig で調べておく。今回 192.168.3.4というアドレスだった。ちゃんとMacbookで設定したDHCPのアドレスの範囲にいることが確認できる。
詳細は以下の公式を参考。
VNCのインストールができてVNCサーバーが起動すれば、Macbook側にクライアントソフトをダウンロードする。今回サーバーに合わせてRealVNCをつかう。クライアントソフトに、先述したラズパイのIPアドレスを入力して、ユーザー名とパスワードを答えると、以下のようにログインができる。
とりあえずこれでGUI越しに遊べるようになった。
これから後の流れは各人でそれぞれだと思うけど、パッと思いつくのは以下のとおり。
やはりラズパイは小さいので持ち運びが楽なので、適当なポータブルバッテリーで駆動させて、無線LANの子機を挿せば独立して動かすことができる。ラズパイがスタンドアロンになれば、どこか興味のあるモノや場所をカメラで撮影することができるし、ディスプレイを繋げれば展示場に置いてある広告ディスプレイも作れたりする。
あとはGPIOで遊ぶという流れも。ラズパイはモーターやセンサーを簡単に繋ぐことができるので、いろいろ可能性が広がる。しかもマイコンとは違ってOSが載っているので、カメラで画像処理した結果をトリガーにして、何かを動かすとかができるので、可能性は大きい。
というわけでどんどん遊びましょう。